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すきなことをすきなだけ

お仕事っていうやつ

お仕事している意味が分からなくなってきました。お仕事する意味なんて考える時点でだからゆとり世代は…って思われてしまうのかもしれないけど、ただ意味もなく目の前の仕事をするだけの人生はやっぱりいやだ。ジャニーズという趣味の為にお金を稼げれば何でもいいと思っていたけど、人生の大半をしめる「仕事」という時間がなんの意味のないものになるのはどうしてもいやだ。就活もろくにしなかったわたしが今の仕事に就いたのに意味なんてなかったし、業種だって全然興味のないものだった。それでもやっていくうちに目標ができたし楽しさもあった。逆に裏切られてつらい時もあった。つらくなればなるほど舞台やコンサートにいった。ジャニーズに癒されてまたお仕事をがんばれた。

 

あるご夫婦のお家にいく機会があった。初夏で天気のいい日曜日だった。オレンジ色の綺麗なおうちにわたしが到着したとき、奥様は庭にいた。出産を来月にひかえていたので、おおきいお腹で洗濯物を干していた。わたしに気付いた奥様はふとお家の方を振り返った。庭から見えるリビングの窓はあいていて、そこからご主人が出てきた。理想の家族像だと思った。お家の中にお邪魔すると冷たい麦茶をだしてくれた。クーラーはきいていなかったけど、窓から入る風が涼しくてカーテンがゆれていた。お仕事の話が終わって帰ろうとしたとき、ご主人が「○○(本名)さんに全部任せれば大丈夫だね。」と言った。帰りの車の中、嬉しくて涙がでた。その日までずっと仕事がうまくいかなくて、わたしはなにもできない無能な人間だと思っていた。できない自分がいやで店舗で泣き、母の前で泣き、社長の前でも泣いてしまった。できないくせに泣いてばかりの自分が本当にいやだった。ちょうどそのころが滝沢歌舞伎の真っ最中だったから、休みのたびに新橋演舞場にいった。たぶん現実逃避がしたかった。そんな何もできないわたしに全部任せると言ってくれた人がいた。幸せそうな家族がわたしを信頼してくれた。だから絶対この家族を守りたいと思った。なにかあって頼ってきてくれた時に役に立てる人になりたいと思った。そのために知識をつけようと思った。その日から周りの人たちに変わったねって言われるようになった。数字としてもその結果が表れた。素直にうれしかった。

 

お仕事している意味が分からなくなってきました。と冒頭にかいて、ここまで文章を書いたらなんだかすっきりしてきました。本当に単純な脳みそを持っている。役に立てないことがつらくて、どうすることもできない自分がいやだけど、自分のお仕事に誇りを持って相手に嘘をつかないで誠実でいる。これからも自分のペースでがんばらなくちゃー。